報道関係者の皆さまへ
お世話になります。京都大学吉田寮自治会取材担当者です。
さてこの度、吉田寮自治会による署名「吉田寮の自治と歴史的建築を未来へ! 和解した今こそ対話の再開を!」につきまして、3月19日(木)に大学側に提出し、それに伴い記者会見(ハイブリッド)を開催することとなりました。
詳細は以下の通りでございます。本件につきましてご取材を希望される方は、自治会アドレスまでご一報いただければと存じます。よろしくお願い申し上げます。

報道関係者の皆さまへ
お世話になります。京都大学吉田寮自治会取材担当者です。
さてこの度、吉田寮自治会による署名「吉田寮の自治と歴史的建築を未来へ! 和解した今こそ対話の再開を!」につきまして、3月19日(木)に大学側に提出し、それに伴い記者会見(ハイブリッド)を開催することとなりました。
詳細は以下の通りでございます。本件につきましてご取材を希望される方は、自治会アドレスまでご一報いただければと存じます。よろしくお願い申し上げます。

平素よりお世話になっております。
昨年8月より開始しておりました、吉田寮自治会による署名「吉田寮の自治と歴史的建築を未来へ! 和解した今こそ対話の再開を!」を、本年3月19日(木)に京大に宛てて提出することを予定しております。
以下が署名のリンクです。まだ署名していないという方は、ご署名いただけたらと存じます。
署名サイトはこちら
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
https://www.change.org/SaveYoshidaryo
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
また、賛同者を増やすためにも、皆様のご家族やご友人、ご所属のサークルのメンバーなどに向けて、なるべく多くの賛同を募っていただけますと幸いです。
さらに寮自治会では、署名の提出に伴い何らかのイベントを開催することを計画しております。
具体的な事項は決まり次第ご掲載いたしますので、皆様にもお越しいただけますと大変ありがたく存じます。
引き続きよろしくお願いいたします。

報道関係者の皆さまへ
お世話になります。京都大学吉田寮自治会取材担当者です。
さてこの度、京都大学構内にてシンポジウム「和解成立とその先へ 〜吉田寮の今後と大学自治の未来〜」を開催することとなりました。長年にわたる吉田寮裁判が和解を迎えたことを機に、これまでの裁判の経緯と今後の展望について、登壇者の皆様を交えて考える機会といたします。なお、集会終了後には吉田寮食堂にて交流会を開催します。
本会の詳細は以下の通りでございます。本会につきましてご取材を希望される方は、上記自治会アドレスまでご一報いただければと存じます。よろしくお願い申し上げます。

吉田寮自治会からのお知らせです。
12月19日(金)夜に、吉田寮自治会が主催するシンポジウム「和解成立とその先へ 〜吉田寮の今後と大学自治の未来〜」が開かれます。長年にわたる吉田寮裁判が和解を迎えたことを機に、これまでの裁判の経緯と今後の展望について、大学教員らを交えて考える機会といたます。 なお、集会終了後には交流会を開催します。
====以下詳細です====
《開催概要》
シンポジウム「和解成立とその先へ 〜吉田寮の今後と大学自治の未来〜」
主催:京都大学吉田寮自治会
日時:12月19日(金)18:45 開場 、19:00開会
会場:京大文学部第3講義室
形式:対面&Zoomオンライン配信
(オンライン参加は下記申し込みフォームより要申込:〆切:12月17日(水)24時)
登壇者
※詳細は決定次第お知らせいたします。
入場無料・カンパ制
︎集会終了後、吉田寮食堂にて交流会を実施します。
zoom申込者の方で、12月18日(木)21:00までに主催からのメールが送られて来ない場合は、送信の手違いなどが考えられますので、お手数ですが yoshidaryo.kohoshitsu[at]gmail.com まで連絡をください。
Zoom参加申し込みフォームlink
※ハラスメント対策グラウンド・ルールについて
私たちは、「自治・自主管理」によって、この集会の場を作ります。
たくさんの人たちが集会に参加するにあたって、呼びかけたいことがあります。
まず、以下のことを「集会の原則」としたいです。
自分たちに関わることは、自分たちで話し合って決めて実行する。「自治」とはそういうものであると、私たちは考えます。
そして、「自治」を続けるためには、自分たちの内部にある問題にも向き合い、自分の周辺で起こった問題に対しても当事者意識を持って関わることが不可欠だと考えます。
大学当局に対して意見を表明することと同じくらい大切に、自分たちの場の作り方について考え、検証し、より良いものとするために取り組みたいと思います。
誰かが不当な目に遭っているのを目撃したら、SOS を聞いたら、助け合う文化を作っていきたいと思います。
意見の違いは表明しても構いません。批判は、より良い場を作っていくために重要です。
しかし、表明した内容の中に、嘘や差別、偏見が含まれていても良いということではありません。
「言動に対する批判」の程度を超えた、揶揄、貶め、差別などの不当な暴力は認めません。
集会を、大学を、このような場として、みなさんと一緒に作っていきたいです。

2025年8月25日、吉田寮現棟・寮食堂明渡請求訴訟において、国立大学法人京都大学(原告)と吉田寮生(被告)との間で「和解」が成立しました。
この和解の調書のうち、具体的な和解条項を公開します。
和解条項のなかで、被告のプライバシーにかかわる部分は墨塗にしてあります。
2025年8月25日より、Change.orgによるオンライン署名活動「吉田寮の自治と歴史的建築を未来へ! 和解した今こそ対話の再開を!」を開始しました。
本日、ついに吉田寮生と京都大学の6年半に及ぶ裁判が和解によって終わりました。
しかし、未解決の問題が山積みです。
(詳しくはこちらの声明をご覧ください)
吉田寮自治会は和解を契機として新たに署名を開始し、これからの吉田寮のために活動を続けていきます。
そのために、皆さまの声が必要です。
是非とも署名・拡散へのご協力をお願いいたします。
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署名はこちらから(Change.org署名ページ)
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みなさんこんにちは!
私たちは京都大学吉田寮に暮らす寮生です。2025年8月25日、吉田寮生と京都大学との6年半に及ぶ裁判が、和解によって終わりました。
このたび、裁判の争点となっていた部分に関しては結論に至ったものの、依然として多くの問題が未解決のまま残されており、今後も解決に向けて取り組んでいく必要があります。
吉田寮は、学生が低廉な家賃で住むことのできる福利厚生施設であり、様々な人が交流できる文化スペースでもあります。そして、その土壌となってきた100年以上の歴史的価値のある吉田寮現棟をこれからの未来へつなげていくために、私たちは京都大学執行部に以下のことを求めます。
2025年8月25日 吉田寮自治会
吉田寮は1913年から続く、現存する日本最古の学生自治寮であり、現在では現棟(1913年建造)と新棟(2015年建造)、そして共有スペースとしての食堂(1886年建造、2015年大規模補修完了)におよそ120人の寮生が暮らしています。
安価な家賃で住むことができ、人と人とのつながりを創発する吉田寮は、112年の歴史を経た現在、年齢、ジェンダーなど性のあり方、国籍も様々な人びとが共に暮らしており、京都大学全体の福利厚生の場として機能しています。
また、「開かれた場」として、寮内や大学といった垣根を越えた交流があり、特に吉田寮食堂は、日常の歓談から芸術表現や学生・市民の学びまで、寮内外の人びとが多様な活動を行うユニークなコミュニティスペースとして活用されてきました。
こうした吉田寮の重要な意義は、「自治」によって成り立っています。
「自分たちのことを自分たちで責任をもって決める」
吉田寮は自治寮であり、寮生を中心とした寮に関わる人びとが、自主管理・運営を行ってきました。それゆえに、場にかかわる人びとのニーズやアイディアが反映された自由で柔軟な運営が可能となってきたのです。
そして吉田寮のあり方について京大執行部と寮自治会とで意見が異なる場合も、そのつど公開の場での話し合い(団体交渉)を行い約束(確約)を交わすことで、合意形成を図ってきました。例えば、2015年には食堂で活動する様々な人びとに開かれたかたちで行われた団体交渉によって確約が結ばれ、食堂の大規模補修と新棟の建設が実現されました。
築100年を越える現棟の老朽化についても、寮自治会から改修案を出し、解決に向けた話し合いを重ねてきました。
こうした歩みの中で築かれてきた「自治」は、大学との確約に基づいて成り立ってきたものであり、吉田寮が本来の姿として担ってきた正当な権利であり責務にほかなりません。
しかし京大執行部は2015年10月以降、寮自治会との話し合いを拒み、2017年12月には突如、新入寮生の募集停止と既寮生の全員退去を一方的に通告しました。これらは、それまで吉田寮と大学とが結んできた数多くの合意を全く無視したものでした。また、通告の理由は現棟の老朽化であったにもかかわらず、新棟や耐震補修を終えた食堂からの立ち退きも迫るなど、矛盾に溢れていました。
さらに京大執行部は、現棟と食堂の明け渡しを求めて吉田寮生を提訴するという強硬手段を取ります。2019年2月に幕を開けたこの裁判は6年半にもわたり、2025年8月に大阪高等裁判所における和解に双方が合意することをもって終結しました。
この和解では主に、
が確認されました。
一方、現棟の耐震工事の内容や、耐震工事後の現棟を含む吉田寮の今後のあり方などについては、裁判所で取り決められる性質のものではなく、今後の大きな課題です。
寮自治会は一貫して、裁判を取り下げ当事者との話し合いを再開することを、京大執行部に求めてきました。執行部は「寮生との対話は建設的でない」と言って強引に法的措置を進めてきましたが、実際にはこの6年半は、ただ不毛な裁判に時間やお金や労力が費やされ、肝心の、現棟の老朽化対策をはじめとする具体的な課題は放置され続けました。
この6年半という歳月は「当事者を無視した強硬措置は、何ら問題解決に繋がらない」ことを如実に物語っています。
裁判は和解という形で終結しましたが、吉田寮の今後をどうするかは、これから決めていかなくてはなりません。
今こそ京都大学執行部は、話し合いを通じた問題解決という、寮生たちや歴代の執行部が丁寧に積み重ねてきたあり方に立ち返り、吉田寮自治会との話し合いを再開すべきです。
和解においては吉田寮現棟の耐震工事の具体的な内容が定められていません。
1913年建造の吉田寮現棟は建築的にも非常に貴重な歴史的建造物であり、日本建築学会近畿支部や建築史学会から保全活用を求める要望書が京都大学に提出されています。
これまでの確約においても、建築的意義を尊重した補修に向けて話し合いを続けることが約束されており、2019年に京都大学が発出した文章でも「現棟の建築物としての歴史的経緯に配慮する」と明記されています。
しかし和解で約束された「耐震工事」には、補修だけでなく建て替え工事の可能性も含まれています。私たちが強く要求しなければ歴史的経緯や空間的・構造的な特長が無視され、現状とは大きく異なる構造の建物になってしまいかねません。
耐震工事にともなう福利厚生の縮小を最小限にとどめるためにも、建て替え工事ではなく、工事期間が短期間で済む補修こそが最適な解決策です。
工事後の現棟を福利厚生、建築・歴史的価値、様々な側面からより望ましいものにするために、耐震工事のプロセスを京大執行部の一存ではなく、きちんと私たちと話し合って合意の上で決めることを求めます。
「安心して学問に励む」「多様なバックグラウンドをもつ人びとが交流する」、こうした吉田寮の重要な意義と性質は、話し合いを根幹とする自治によって培われてきたものです。
競争が激化し、社会の各所で管理強化が進む一方、システムの綻びに起因する問題が様々な次元で噴出する現代において、対話と自治の可能性に注目が集まっています。
吉田寮の意義は、単に歴史的な建築物があることや長く続いてきたことには決して留まりません。対話により多様な意見、アイディアが日々生まれ交わされる自治寮である吉田寮は、これからの世界を構想する一つの実験の場でもあるのです。
私たちはこの吉田寮の可能性を未来につなげるために、和解成立を好機として、京都大学執行部が速やかに話し合いを再開することを求めます。
まずはぜひ、この署名に賛同してください。そして皆さんの近くの人びとへ、この署名と私たちの存在を伝えてください。
そしてぜひ吉田寮についてもっと知ってください。皆さん自身がどう感じるか、京都大学に何を思うか、吉田寮の今後についてどう考えるのか。私たちは皆さんと一緒に話し合い仲間になるのを楽しみにしています。
ぜひ遊びに来てください。吉田寮で会いましょう!
最新の情報は吉田寮公式HP(https://www.yoshidaryo.org/)にてご確認ください!
吉田寮現棟・食堂明渡請求訴訟について、2024年10月以降、控訴審の和解協議が大阪高等裁判所で継続して行われてきました。この度、2025年8月25日に行われた和解協議で、京都大学当局との和解が成立しました。
和解について、詳しくはこちらの声明を参照ください。
和解成立を踏まえて、8月27日(水)18時30分から京大の講義室にて、対面・オンライン(zoom)双方のハイブリッド形式での緊急の報告集会を開催いたします。奮ってご参加ください。
報告集会へのオンライン(zoom)での参加は事前予約制です。参加希望の方は下記の参加申込フォームにて申込ください。
※ 本報告集会はこれまで吉田寮と繋がりを持ち、ご支援いただいてきた皆様に向けて開催いたします。申し訳ございませんが、報道関係者による取材はご遠慮ください。
====以下詳細です====
日時:2025年8月27日(水)18:30~(開場18:00)
場所:京都大学本部構内 文学部校舎2階 第6講義室
(https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r-y 図の「8」の建物の南側に位置する屋外階段を登って北側の建物2階に入り、男性用トイレを右折した奥)
参加方法:対面…予約不要。オンライン…事前予約制
内容:和解協議に関してお話しできることを寮自治会と弁護団から報告後、質疑応答を行う予定です。
吉田寮自治会
2025/10/21追記:
本声明文につきましては、発出の翌日(2025年8月26日)に、湊長博総長および國府寛司学生担当理事・副学長を宛先として、厚生課の窓口にて申し入れを行いました。なお、吉田寮自治会はその後も厚生課窓口を通じ、継続して話し合いの再開を要求しております。
吉田寮現棟・寮食堂明渡請求訴訟の「和解」について
2025年8月25日
吉田寮自治会
2025年8月25日、吉田寮現棟・寮食堂明渡請求訴訟において、国立大学法人京都大学(原告)と吉田寮生(被告)との間で「和解」が成立しました。
吉田寮自治会は京大執行部に対して、歴代の確約と本和解の趣旨に基づいて、吉田寮自治会が現棟を含む全ての建物を引き続き自主管理・自治運営することを認めること、吉田寮自治会など当事者との話し合いを速やかに再開すること、および吉田寮現棟耐震工事については建築的・歴史的価値を尊重する耐震改修を速やかに実施するとともに、その検討状況についても速やかに公開すること、を強く求めます。
国立大学法人京都大学(以下京大当局)との間で結ばれた和解の大まかな内容は以下の通りです。
| 1、京大当局が速やかに吉田寮現棟の耐震工事を行い、遅くとも5年以内に工事を完了することに努める。そのために被告寮生が2026年3月31日を期限として現棟から一時的に退去する。現寮生の被告は、おおむね現在と同条件で耐震工事後の吉田寮現棟に再入居できる。 2、2015年に大規模補修が完了している吉田寮食堂は、現棟耐震工事の対象に含めない。また明け渡しに伴って居住を目的とした占有はしない。ただし、イベント開催など居住以外の使用は禁止されない。 |
和解では、吉田寮現棟(以下現棟)の耐震工事の内容や今後の吉田寮の運営については何ら新たなことは定められておらず、継続的な協議が必要です。また被告の中でも入寮時期や学籍区分による差別化が行われたことなど、十分とは言えない部分もあります。そのような不確実性を残す中での現棟の明け渡しは苦渋の選択ではありますが、私たちは以下に述べる観点から「和解」を決断しました。
私たちは、吉田寮の意義は主に以下2点にあると考えます1 。
A、経済的困難をはじめ、あらゆる切実な事情を持つ学生のための福利厚生施設
B、豊かな自治が行われ多様な人々が集い交わる場
「A」については、万人が持つ「教育を受ける権利」を保障するものであり、京都大学においても決して軽視してはならないものです。
また「B」については、京都大学が基本理念2に掲げる「地域や社会に対して開かれた大学」という趣旨に明らかに通じるものです。
私たちは、「A」の観点から、かねてより現棟の耐震補修を求めてきました3が、京大当局が拒否する状態が続いてきました。そのような状況にあって、この和解のなかで京大当局が速やかに現棟の老朽化対策を実行することが確認できたため、福利厚生施設である現棟の一刻も早い老朽化対策と全面的な利用の再開を実現するべく、和解に至りました。現棟には120もの居室がありますが、現在は京大当局が起こした裁判によりその大半に居住できません4。物価高騰・学費の高騰などにより低廉な費用で暮らすことができる学生寮を切実に必要とする人はこれまでにも増して多くなっており、実際吉田寮への入寮希望者も年々増加しています。そうしたなか、裁判を早期に終結させ、現棟の耐震性を向上させ、京都大学の福利厚生施設としての機能の回復をはかる必要があると考えました。
また、「B」を体現しつづける上で、吉田寮食堂(以下食堂)の果たしてきた役割は重要です。食堂では、学生・寮生に限らず国内外の様々な人々・団体が文化活動を営んできました。2015年に大規模補修が完了している食堂は、耐震性には何ら問題ありません。にもかかわらず明け渡し請求の対象とされてきたことは極めて遺憾です。和解協議では、現棟の耐震工事に際して食堂は工事の対象とせず存置すること、イベント等の食堂使用を継続できることが確認されたことから、和解を受け入れるに至りました。私たちは今後も食堂を中心に、多様な人々が交錯する開かれた場を、寮生や京大生のみならず、寮に関わりを持つ全ての人とともに自主管理し続けます。
そして何より私たちは、吉田寮の在り方について、裁判所の判決という一方的な決定に委ねるべきではないと考えました。私たちはこれまでも「当事者間の対話による合意形成を志向する」という考えから、京大当局に対し訴訟の取り下げと話し合いの再開、そしてこれまで団体交渉で結んできた確約を尊重することを要求してきました。
その上で、和解は判決に比べれば、私たちが決定に関わり、その結果に責任を持つことができると考えたため、和解を選択しました。
吉田寮は自治寮です。吉田寮現棟および新棟に住む全寮生が構成する吉田寮自治会が、自主管理・自治運営を担っています。吉田寮にまつわる全ての重大な事柄について、京大当局と対等に話し合って合意形成するために、京大当局との団体交渉の場で確約書5を結ぶという方法を続けてきました。それは京大当局も認めてきたことでした6。
実際に、2012年には京大当局と寮自治会および食堂を使用する当事者たちによる団体交渉によって確約7が結ばれ、食堂の大規模補修と新棟の建設が実現しました。
しかし、2017年12月19日に京大当局は、現棟の老朽化を理由に、現棟・食堂・新棟の全ての建物からの全寮生の退去を突如一方的に通告し、話し合いによる問題解決を拒否して、2019年に寮生を被告とする明け渡し請求訴訟を起こしました。これは上記の確約を一方的に破棄し、従来の建設的な議論の回路を閉ざすものであり、以降6年半におよぶ不毛な裁判が幕を開けました。私たちは、根本的かつ迅速な安全確保のためには、現棟の老朽化対策に向けた話し合いを再開することこそが必要だと訴え、訴訟の取り下げを求めてきましたが、残念ながら京大当局が法的措置という方針を改めることはありませんでした。
しかしながら、今回実際に、和解協議を通じた双方の意見のすり合わせと譲歩により一定の合意が成立し、現棟耐震工事が実現することとなりました。京大当局はこれまで「寮生との話し合いは建設的でない」と対話を拒否し、法的措置を押し進めてきましたが、結果を見れば、膨大な時間と予算を費やしながら、肝心の現棟の老朽化対策を遅延させる愚行であったと言わざるを得ません8。現場の当事者を無視した政策は不当であるばかりか、かえって問題を複雑化させ解決を遠ざけるということが6年半をかけて証明されたのです。
今回の和解は、京大当局による法的措置のように当事者の意志や権利を無視して強引に事を進めようとするのではなく、当事者との対話により建設的な議論を進めていく民主的プロセスに立ち返る第一歩であると捉えています。「安全確保」という論点がなくなった今、京大当局が対話を強硬に拒む根拠はもはやないはずです。今こそ京大当局は2015年以降の「団体交渉を拒否する」という方針を見直し、現棟耐震工事や今後の寮運営の在り方について、寮自治会との話し合いのテーブルに着くべきです。
京大当局が寮自治会との対話を再開することは、京都大学を含むこの社会の未来に大いに資することだと考えます。京都大学はその基本理念において「地球社会の調和ある共存に貢献する」という社会的使命を持つ教育研究機関として、「学問の自由な発展」を掲げ、対話と自治の重要性を打ち出しています。学問の自由は大学の自治に根ざし、大学の自治は、闊達な対話に立脚するものであるはずです。
そして、吉田寮は京都大学の自治空間のひとつであり、寮生を中心とした当事者が主体的に試行錯誤をしながら、対話による運営を続けてきました。京大当局と吉田寮とは、決して対立するものではなく、むしろ同じ方向を向いて、対話によってともにより良い未来を築くことが可能な関係にあるのです。
さて、和解では、現棟の耐震工事の内容を具体的に定めておらず、訴外で決めることとされています。
残念ながら2015年以降、京大当局は開かれた場での話し合いを拒否しています。しかし現棟の耐震工事を行う上で、より良い福利厚生のあり方を模索するのであれば、今まで現棟での寮運営を担い、今後も担っていく寮自治会と話し合うことが不可欠です。
私たちは、迅速な耐震工事により福利厚生機能の縮減を最低限に抑えるために、現棟の全面的な建て替えではなく、大規模補修・改修を京大当局に提案してきました。2018年7月には具体的な改修案を提示しています9。
また京大当局自身も、これまで現棟の補修・改修の意義を認めてきました。2012年には、速やかに耐震性を回復する方法として補修の有効性を認め、現棟の建築的意義を尊重した補修に向けて継続協議していくという確約10を交わし、2015年までは具体的な補修案についての話し合いが行われていました。また、2019年以降現在に至るまで京大当局が公表している文書「吉田寮の今後のあり方について」11でも、今後現棟を学生寄宿舎として再整備すること、それにあたり「現棟の建築物としての歴史的経緯に配慮する」ことが表明されています。
和解では耐震工事について、補修工事ではなく建て替え工事になる可能性も排除されていません。しかしながら私たちは、京大当局が表明している通りに「現棟の建築物としての歴史的経緯に配慮する」べきだと考えており、耐震工事後の現棟がより望ましいものになるよう大学当局と協議していきたいと思っています。
もちろん、京大当局にも耐震工事のビジョンがあるならば、双方が落としどころを探るべきです。私たちは常に、京大当局との話し合いのなかで、より良い福利厚生のあり方をともに模索したいと考えています。しかし実際に現棟を運営・使用する当事者との話し合いを一切拒否し、京大執行部というごく一部の人間の独断で現棟の建て替えや敷地の転用を決めたり、現棟の運営形態を一方的に変更するようなことは、断じてあってはなりません。現棟は日本建築学会近畿支部や建築史学会から保存要望書が出される12など社会的注目が高いことを考えても、耐震工事の内容は公に議論されるべきです。実際に和解においても、京大当局が工事計画をHPに公開するということが約束されました。
以上を踏まえ、私たちは京大当局に対し、以下を要求します。
①従来の確約13に基づき、吉田寮自治会が現棟を含む全ての建物を引き続き自主管理・自治運営することを認めること。
②従来の確約14に基づき、現棟の建築的・歴史的価値を尊重した速やかな耐震改修を行うこと。
③現棟の耐震工事の内容や吉田寮の今後のあり方について、寮自治会との協議を速やかに再開すること。現棟耐震工事については京大当局内での検討状況について速やかに公開すること。

報道関係者の皆さまへ
お世話になります。京都大学吉田寮自治会取材担当者です。
さてこの度、京都大学構内にてシンポジウム「学費値上げ問題から考える 学ぶ権利と大学自治」を開催することとなりました。本年は吉田寮訴訟の第一審・判決や東京大学学費値上げ問題など、学ぶ権利に関わる諸問題が起こる一年となりました。そこで本会では、本学や東京大学の教員、そして東京大学にて学費値上げ反対の活動を主導された学生・院生の方々、さらに現在高等教育機関への爆撃が問題となっているパレスチナ・ガザ地区出身の本学研究者の方にご登壇いただき、学ぶ権利と大学自治についてお話しいただきます。
本会の詳細は以下の通りでございます。本会につきましてご取材を希望される方は、下記自治会アドレスまでご一報いただければと存じます。よろしくお願い申し上げます。

吉田寮現棟・寮食堂明渡請求訴訟の控訴審に関する現状についてお知らせします。
2024年12月2日(月)、大阪高等裁判所にて訴訟の和解協議が行われました。現時点では、原告が裁判所からの提案を検討している段階です。和解協議は今後も引き続き行われます。
原告の京都大学当局には、良識ある判断を期待します。
今後については続報をお待ちください。
2024年12月6日 吉田寮自治会